がんこ職人のMINI修理工場:事故車の修理

2008年01月21日

事故車の修理

モーリスさんから事故車が入ってきました。
２年前にウチで製作した車です。
フロントの左部分が他の車とぶつかったとのことで車両保険で修理の依頼です。

車のチェックをして損傷の箇所の確認です。

フロントフェンダー・フロントパネルバンパー
オーバーライダー・バー・ヘッドライト
フロントマーカーランプ・マークⅠグリルのトップモール・・

このような事故の時、よくあるのがルーフ！
結構気がつかずそのまま直さず済ませていることが多いんです(;´▽｀A``
もし自分の車がフェンダー交換してあったりしたら
確認した方がいいかもです。

この車もよく見たらルーフに損傷がありました。
ドアサッシのすき間が狭く、ルーフが上がっていました。

ちょっとわかりずらいかもしれませんが
前の方が広く後ろが狭くなっています。

ピラーとドアの隙間も・・

ドアが下がっています。

フェンダーの交換はすることになったのですが、
フロントパネルは交換しようか板金しようか悩みました。
が、オーバーライダーの部分のヒットが強かったことがわかり
インナーをよく見てみると、フロントサブフレームマウントの取付け箇所が変形していたため交換することにしました。

まずは車を固定し、フェンダーやインナーパネル、
ピラーの修正をします。
職人の経験と技を生かして引っ張って修正して行きます。

ピラーの修正が終わったところです。
サッシのすき間が均等になりました(^-^)

ドアとピラーのちりも元通り。

ここからフェンダー・フロントパネルを外しにかかります。

スポット溶接を外して鉄板が出てきたところはスポットシーラーを塗ります。
スポットシーラーは電気も通し、錆止めの効果もあり、
高温にも強い優れものです。
新しいパネルも合わせ面の鉄板を出し、
スポットシーラーを塗ります。

なぜ鉄板を出すかというと、スポット溶接は電気で溶接するため塗料がついていると電気を通さないからです。